タイーホレポート 3
○○署に着くと、身柄の引き渡し手続きを経て留置場に入る。
小さな別室にて衣服以外の持ち物を確認しながら、預かりの書類を作っていく。
キーホルダーとして使っていた十徳ツールの目録名が凶器とされたのには笑った。
パンツ一丁まで脱がされ、禁止物の持込が無いように検査された。
さすがに尻の割れ目までは見なかったけど。(笑
逮捕時にうまく隠し持てれば、ネタを仕込んだ道具を持ち込めるってことです。
留置場内でも突けるってことですね。(笑
係官の言葉遣い等の態度は、預かりの身というのが影響してかなんかよそよそしい感じで妙に優しい。
当番弁護士への連絡も、申し出てくれて連絡してくれた。
房も他房が3人なのに私だけ一人だった。
ちょっと驚いたのが、頼んでないのに雑誌や文庫本なんかを持ってきてくれたことである。
ちょっとした来客扱いである。(笑
しかし逆の場合もあり、その日は入浴日だったのだが、私は預かりの身ということで入浴できなかった。
そうこうしている間に当番弁護士が来て、今後の予定のアドバイスを受ける。
実父と、知り合いのTEL Noを伝え、タイーホを知らせてもらうことにした。
父親には差し入れを要求。
当時、タイーホ事実を知ったネタ関係の知人はえらい騒ぎになっていたそうである。
私が歌う(チンコロする)と思っていたらしい。(笑
グルグルのグリグリ状態爆裂だったんでしょね。
弁護士が帰って間もなく、父親が差し入れを持ってきてくれたのだが、接見禁止かどうか不明だったため、面会は不可となった。
切れ気味といえど、まだ効き目だったので、係官にその旨説明しお茶を飲みまくる。
湯のみについでもらうのに何度も呼ぶことになり、かなり気つかった。
夕食の時間になり出されたものを見てみると、署外業者のものであろう仕出し弁当風で、天ぷら等、割と豪勢な内容だったのにはちょっと驚いた。
後になって分かったことなのだが、逮捕された所の食事はかなり質が低く、恐らく予算的にそれくらいが妥当であると思う。
ということは、預かりということで部外者の私に悪評を立てられぬ様、質の良い食事を出したということも考えられる。
係官の意味不明な優しさもそのせいか。(笑
当弁が持ってきた冊子や文庫本を見ているうちに消灯時間となる。
こうしてタイーホ初日は終わった。
次の日
起床後は清掃、点呼、房の点検となるのだが、これもまた預かりの身のせいか、かなり省略されたものとなった。
具体的には房の点検と点呼が簡略された。
これも後に判明したのだが、朝飯も逮捕署よりも良い質の物が出た。(パンと牛乳)
ボケーっとして午前中の時間を過ごす。
昼食は弁当業者のものが出された。
内容はいたって普通。
午後は供述の段取りを自分なりに考えてまとめておいた。
夕方になり、夕食を終えると、別署から預かりの人が私の房に来た。
当然といえば当然なんだが、預かり同士同房にするようだ。
多分体重200kgはあろうかと思われる巨漢であった。
刺青をしており、見た目 (特に顔)
もかなり恐ろしい。
(うわわわ・・・えらいのがきたよ。怖えぇ〜っ
! !)
200k 「こんにちは。」
私 「こっこっこんにちは。」←マジでこんな話し方になった。(笑
しかし、挨拶を交わした瞬間それらは杞憂となった。
めちゃくちゃ礼儀正しく、話し言葉も柔らかい。
これほど見た目の恐ろしさとギャップがある人物は見たこと無いくらいだった。(驚
係官とのやりとりから察して、預かりとにらんだ私は
私 「兄さんも預かりですか?」
200k 「ええ、××署からです。ということはお兄さんも?」
私 「そうですわ。○○署です。」
200k
「あのぅ・・・、オレものすごいイビキかくんですわ。迷惑かけると思いますげど・・・すんません。」
私 「いやいや、私だってイビキかきますから。気にせんといてください。」
遠慮の応酬の会話である。(笑
印象としては、かなり心根は優しそうな人かなと感じた。
そして、それなりにお定まりの容疑等の情報交換をし
(200k氏は傷害) 、消灯を迎えた。
イビキは・・・確かに凄かった。(笑
その時は本格的な切れ目を迎えていたので、さほど気にすることなく眠れました。
次の日
200k氏は部屋住み (極道界で弟分が兄貴分の住居等の身の回りの世話をすること)
の経験があるのか、巨漢に似合わずテキパキと朝の掃除をこなす。
200k 「あのう、イビキすごかったでしょ。(^^;」
私 「いやいや、ちょうど切れ目でしたから、気にならなかったですよ。」
200k氏と雑談をしていると、朝一に向こうを出てきたと思われる迎えがやってきた。
彼と別れの挨拶をし、○○署へと向かう。
本格的な取調べの始まりです。
つづく ♪