あるドヤ街での話。
覚せい剤売買に関わる、とある部屋でのことである。
A
「兄きぃ〜、スンマセン。どないしてもあきませんわ。ホンマ、スンマセン。」
兄 「何をゆうとるかお前は。アホちゃうか
? ワシ、今日ずっとお前と一緒におったやろ。」
A
「そうですねん。わかってますねん。せやけど、どないもなりませんねん。スンマセンッ
! 」
兄 「お前のグリ、ホンマえげつないのぅ
(^^; 」
両者とも、当然ながら覚せい剤の常用者である。
グリ
主に被害妄想的な勘繰りの事を指すのだが、他に、覚せい剤が効きすぎて正常が保てない人物に対して
「お前、グリグリやんけ。大丈夫か?(笑」
などと言ったりすることもある。 使用例 : [グリが入る] [グリがきつい]
話は戻って
どうやらAは自分の兄貴分がAの女とデキてると思えて仕方ないらしい。
私の記憶だと、確か、兄貴分とAの女は面識すらない間柄だったと思う。
つまり、Aが覚せい剤の副作用?によって、有り得ない被害妄想を抱いてるのである。
Aは売人のキャリアもそこそこあり、知識としてグリの事は知っている訳で、自分が今現在『グリが入ってる』のも分かっていているし、有り得ないのも分かっているのだが、どうしてもそう思えてしまうらしい。
根が正直なのか、黙っていることが出来ずに兄貴分に告白したのである。
兄貴分も分かってるだけに強くは怒らなかった。
その後が気になったので兄貴分に聞いてみたところ、その兄貴分が命令して暫く薬絶ちさせるとグリはおさまったらしい。
私もグリは経験したことがある。
軽いグリの時の話。
短期間で多量の覚せい剤を使用したときに脳が変になったのを自覚した。(笑
家でじっとしていると、外の音に対してものすごく過敏になり、錯覚により小さなちょっとした音でも人の話し声に聞こえたりした。
「うちに用事ある人が来たのかな」みたいな考えが沸き出てきて、あわてて払拭した記憶が。(笑
常識に照らし合わせて理論立てて考えることが出来たので、「あぁ、これがそうか。」と思った程度で、それからは脳内がグリっぽいことになっても、すぐに簡単に払拭できた。
あくまで実経験上だけの話だが、どうやら元が素朴なタイプの人がグリが入りやすいみたいだ。
ぶっちゃけて、砕いて言うと
精神が弱い・素朴・頭の良くない人・嘘つき・自己中
宗教儀式等でトランス状態に陥りやすい人なんかだとイッパツでしょうね。
この傾向が強い人ほどおかしくなりやすい気がする。
自己中や嘘つきは、元々他人を信じれないやつが多いから当然の結果か。
グリをグリと気付かずにパニックになると、ひどい場合包丁持って暴れて他人を傷つける事になる。
よくニュースでやってるアレね。
当人の脳内では、常軌を逸した物凄い事が展開されてるのです。
機会があればこの事にも触れていこうかと思います。
グリには注意しましょうね〜、という話でした。チャンチャン♪