タイーホレポート2




 警察署裏のパトカー駐車場で車から降ろされる。

 車内で乱暴に扱うなと言いまくっていたので、取調室に向かう時も尻側のベルトを持たれるのみで、両側から腕を掴まれたりとかはなかった。

 で、取調室に入ると

 「○○時○○分逮捕な。」

 と、言われてワッパを片方だけかけられる。

 どうやら形式的なものらしい。(笑

 そして、逮捕に関する簡単な調書を取られた。(内容忘れた)

 多分、不当逮捕じゃないとか、逮捕事由の了解とか、そんなんだったと思う。

 刑事 「おい、ションベン出るか?」

 私 「あぁ、多分いけるよ。前に突いてから日にち経ってないから、まちがいのぅ出るはずや。拒否ってもどうせ身体検査令状でカテーテルやろしな。」

 刑事 「そうそう。せやから手間かけさすなよ。」

 トイレにて採尿することに。

 取調室から出る時は両手錠かけられる。

 じょぼぼぼぼぼぼぼ

 渡された容器に小便を入れ、刑事に渡す。

 刑事 「おぉ〜、えぇ色しとんなぁ。バッチリやの。」

 なんか嬉しそうである。(笑

 取調室に戻ると、刑事がその採尿容器に封印を施す。

 封印の帯封に封印の〆と名前のサインを求められる。

 中々公正な手順だなと感心。

 次は、逮捕者データ作成のために、それ専用の部屋へと連れて行かれる。

 身長、体重、写真、指紋、足紋をとられる。

 係官 「あんたが身元不明で死んだ時にもこれがあるからすぐ分かるんや。悪い事したやつを探すのだけに使うわけやないんやで。」

 と、手馴れた手順で作業を進めながら、諭す様な口調で私に話しかける。

 きっと、その部屋を訪れるやつみんなに言ってるのだろう。

 まぁ、確かにそうなんだろうけど、その時はその話が妙に滑稽に聞こえてしまった。

 この部屋には刑事ではなく、ガサ入れの時にいた若い制服警官が私についていた。

 制服 「なぁ。シャブってそんなに気持ちえぇもんなんか?」

 と、疑問タップリな感じで柔らかい口調で聞いてきた。

 かなりの割合で本心から聞いているのだろう。

 私 「えぇ。違法と知りつつも、ずっと使い続けるくらいですから。特にSEXの時にマリファナと一緒に使ったらもう最高でっせ。もう素ではできひんよ〜。d(・へ・)」

 と、答えると、感心しきりといった感じでうなずいていた。

 取調室に戻ると

 刑事 「お前、昼飯食ってないやろ。これ食っとけ。」

 署内の民間食堂が拘留者向けに作った低予算弁当を私に差し出す。

 私 「あんま腹減ってないしなぁ〜。あ、そうか、人権問題の配慮っちゅうやつでっか?」

 刑事 「お前、ひねとるなぁ。まぁ、それもあるけどな。(笑」

 いつ腹が減るかもわからないので、とりあえず食べる事にした。

 飯が終わると、腕の注射痕をポラロイド撮影し、一段落ついた。

 刑事 「ほんなら行こか。」

 私 「どこ行きまんの?」

 刑事 「ここの留置場一杯でなぁ。○○署に預かってもらう。」

 私 「はぁ? いっぱいやのにワシをパクったんかいな。調書どないしてまく(取る)ねん。」

 刑事 「すぐにこっち空くさかい。空いたらこっち来て調書取る。」

 私 「そんなゆっくりしてたら1クールで出られへんやんっ ! !」

 刑事 「お前、1クールで出れる思てんのかいな。どっちみち無理やど。(笑」

 私 「え〜、そうなんかぁ・・・。そしたら当弁(当番弁護士)やら差し入れは向こう行ってから?」

 刑事 「そうなるな。まぁ、ちょっと間辛抱しとけや。」

 ○○署までの道中、拳銃所持やそのテ情報等を知りたいらしく、しきりに私に色々聞いてくる。

 拳銃事犯(事件)を解決すると本部長賞モノらしい。

 私 「そんな物騒な物、持ってへんて。そんなんやのぅても、ええのんあるし。」

 銃刀法違反にならない、オモチャを改造した殺傷能力のある拳銃の話をすると

 刑事 「それ家にあんのんか?」

 私 「さっき言うたように○○の時点で銃器やなくなるさかい、押収しても無駄足やで。第一ある場所素直に言うと思てんのか?(笑」

 刑事 「調べてみて、アウトやったらきつぅ調べるさかいな。」

 私 「そんな薮蛇な事言う訳ないやろ。セーフに決まっとるから言うてんねんて。」

 刑事 「お前、頭良さそうやから、よぅ注意せなあかんな。逮捕歴無いのに何か妙に落ち着いてるし。(笑」

 私 「確かに悪知恵だけはよぅ働くわ。(笑」

 そうこうしてるうちに○○署に到着。


 2007.1.17 補足
 上記のオモチャは、現在では改正銃刀法により違法となっております。
 勿論処分済で現在は所持しておりません。



 つづく♪

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