怖いもの知らず



 覚せい剤の薬効の一つとして、気が大きくなる、自分が何でも出来るすごい人間だと思い込む、恐怖感が薄れる等の作用があると言われています。

 これに関する体験はたくさんあるのですが、今回はその一部を述べてみようかと思います。



 自動車運転

 普段大人しい人がハンドルを握ると性格が豹変し、運転が荒っぽくなったり、怒りっぽくなったり、自己中心的な性格になったりすることがある、等とよく世間で言われてますけども、私はその様なことも兆候もありませんでした。

 若い頃はそれなりに元気な運転はしてましたけどね。(笑

 移動手段の主たるものが自動車でしたので、覚せい剤が大変よく効いている効き目の時は、逆に目立たぬ様に大人しく運転をするように心掛けておりました。

 ところが、恐らくシャブの薬効のせいか、時々急にイケイケスイッチが入ってしまうことがあるん (あった) ですよね。

 車がチューニングを施した高性能車だったので、それも要因の一つだったかもしれませんが、若いコが二輪車なんかで飛ばしているのを見かけると、ついつい直後に車をつけて煽ったり、速度差をつけてブチ抜いたりしてしまうのです。

 
大きな幹線道路でではありますが、その車の最高速度である250km/h位まで出したことも何度もあります。

 立体交差の高架橋を超えた所で、バランス崩したり、渋滞してたりしてたら100%即死です。

 しかし、当人はスーパーマン状態で、事故おこす筈は無いと思い込んでいますし、恐怖感も無いわけで・・・非常に危険な状態です。

 知識や技術が無いにもかかわらず (私は一応知識も技術も怖さも知ってるつもり)、その様な無謀運転をする若者が気に入らないと普段から思っており、その心理が行動に出てしまっていたようです。

 同じ様に無謀なことしてたら同類なんですけどね。(^^;

 スピードの怖さも知っているはずなのに、一般道で飛ばすのは愚の骨頂とわかっているはずなのに、闘争的な衝動を抑えきれなかった自分がいました。

 というように、普段では有り得ない心理状況になってしまう場合があり、私の場合、たまたま大事には至らなかっただけで、他人を巻き込んだ重大な事故を起こしていた可能性は十分にあったわけです。

 これ以外にも同様の事が何回かありましたが、今思い返してみると、よく死ななかったなと思い、ゾッとします。



 効き目での自動車運転は怖いです♪





 おまけのはなし


 TVゲーム


 ゲーム時代に育ったせいか、私はかなりのゲーム好きです。

 ゲームとシャブについてちょっと面白いことがあったので、それについて少々。

 大麻等、トリップ系のドラッグを使用した場合、色々な感覚が麻痺し、TVゲーム等はとてもじゃないですがマトモにプレイできません。

 しかしシャブの場合、効き目でも意外と正確性や反射神経が必要な作業が出来るんですよね。

 素の時と同等以上の事が、ゲームプレイでは出来ます。

 しかし、効き具合なのか、体調のせいなのか、使用したネタの成分のせいなのか分かりませんが、巧く出来ない時は全く上手くいかないのです。

 当時、とあるネット対戦ゲーム (○ーチャロン) をやっていたのですが、調子が良い時は、猛者連中にもほとんど負けないくらい上手くいく (恐らく実力以上のものが発揮されてる) のですが、調子が悪いと、さほど巧くない相手に簡単に負けてしまうくらいボロボロになってしまいます。(笑

 ラリって上手くいかないのは分かるとして、実力以上のことが出来るのには驚きです。



 覚せい剤って、実力、技術的にも覚醒するのかもしれませんね♪

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